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Philosophia

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2005年 06月 16日

持てるモノと落としてしまうモノ

「持てるモノと落としてしまうモノ  どれほどの重さが違うのだろう?」

と、そんな疑問を抱いた日でした。
生来忘れっぽい私は、半年前死ぬほど頑張ってたこととか、努力してたこととか、すーっかり忘れてしまいます。引越しが多くて環境変化が多かったせいか、昔を引きずっていると何時までも今の現実に適応できないから、という育った環境も助長してこうなったのだと思う。むしろサボってたりダレてた時期のことは本当によく記憶するんですが・・がむしゃらに頑張ってた日々を簡単に忘れます(笑)だからこそ、頑張れるともいえますが。苦しみもすぐ忘れるんで。

苦しいことで残ってる思い出は、修論を仕上げているとき、家族もだ~れもいなくて、側にいる人に自分が迷惑をかけているのわかっててでもどうしようもなくて、安心して帰れる場所が無くて、悔しくて心細くて涙が出た日のこと。でもその時、数ヵ月後には絶対また笑ってる自分がいるから大丈夫と自分に言い聞かせて乗り越えたこと。そして限界まで孤独を感じて最高潮にネガティブ思考に陥って人生を振り返ったとき、私にいつも惜しみなく愛情をくれた「自分を育ててくれた人」を思い出し、会いに行かなきゃと思ったこと。そのくらいかなぁ。つまりは、大事な人と繋がっていさえすれば、あとどんなしんどいことをやってても多分私はケロリとして乗り越えていくんだと思う。

なぜこんなことを考えたのかというと、今日新しいプロジェクト関連で使えそうなカナダの社会保障に関する文献を読んでたら、知ってるカナダの著名な政治社会学・公共政策研究者達を沢山見つけたから。彼らのほとんどは、カナダの東大(と言われている。なぜなら政治家・官僚と結びつきが強いからであって別にトップでも何でもない)Queen's Universityで教鞭を取っていて、私がPolicy Schoolに行ってたら教わっていただろう教授達。

ここをずっと読んでいる人はなんとなく覚えているかもしれないけれど、実は私は入社前、M.Sc.を卒業後にMPA(Master of Public Administration)を取ろうとしていた。ので、Queen's UniversityのMPAプログラムに入学許可をもらってて、しかもダメモトで期限ギリッギリに出したカナダ政府奨学金も取れてたのでした(授業料は全額免除+生活費支給!)。M.Sc.の終了と若干時期がカブってスタートしてしまうけど、正式には11月終了でも9月までに終わっていれば良いと学校側に許可をもらってて、あとは引越し・入学するだけだったんだけど・・・。

結局、めでたくも日本のシンクタンクの研究職をもらえたので、入社時期との関係で断念せざるをえなかったのでした。日本の職は魅力的だったのです。私は仕事が好きだけど、本当に仕事だけだと、きっとそれ自体が辛くなって人生の輝きを失う気がしたから。いつかのバレーボールと一緒で。好きだからこそいつまでも楽しんでやりたい。ま、実際、夏に引越し+修論のディフェンスと同時並行ではスケジュール的に負担かかりすぎて無理だっただろうと後から思ったのだけど、それにしても当時は悩んだもんでした。行かなかったことを後悔してはいないけど、行ってたとしたらそろそろ卒業だったのか・・と思うと、そこで学べだだろう以上のものを私はこの半年学べたのか・・?って思ったり。

いまココにいて、この人達に囲まれて、こうゆうことを考えて生きてるってことを出来れば全部肯定して生きていたいと思う。なので、やっぱりもっと頑張らないとダメだなー・・。ある人に相談した時に心に決めた入社前の誓いを忘れないように・・。『今からの5年でPh.D.を取る以上の価値を身につける』ことが出来なければ、私の選択は間違いになってしまう気がするから。

by philosophia_nash | 2005-06-16 23:52 | Work


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