2006年 01月 01日

今年もVacance in Honduras

今年も年末年始を家族で過ごすため、私はホンデュラスへ来ています。長い旅路でした。が、忙しく動き回った後与えられた暇というのはそれほど苦痛ではありませんでした。10時間も堂々とゆったりと本を読んだり居眠りしたりして良いというのは至福の喜びでした。

さて今年もまたホンデュラスの紹介をしてみます。今度は首都テグシガルパに焦点を当てて。b0062824_151050.jpg

ホンデュラスは、カリブ海と太平洋岸両方を有する国で、隣国は北西にグアテマラ、西にエルサルバドル、南にニカアグラ。テグシガルパは太平洋岸よりの山岳地帯に位置します。赤道付近の国というのは常夏になってしまうので、人々は出来るだけ涼しく暮らせるよう標高の高い地域住む傾向がありますが、この国も例外ではないです。

テグシガルパの町は、山(といっても日本でいう小高い丘程度)に囲まれてます。ダウンタウンは、それらの谷に位置し、住宅街は丘の上に広がっています。高級住宅街になればなるほど、ダウンタウンに程近い丘の上方になります。私のいる場所は大使公邸が集まっている一画で(セキュリティ面から考えても合理的)、警備がしやすいように丘の斜面に向かって家は建てられています。隣近所とも高い塀で仕切られています。従って、泥棒に入るならば家の裏手の丘を下からはるばる登ってくるか、正面の門をぶち破るしかありません。それに備えて、警備員が正面と裏に一人ずつ+警察官が正面の門に24時間交代で待機してます。もちろん、武装してます。彼らがいるため、自宅といえども迂闊にプールに入るわけにはいきません。居室だけは、誰からも見えないようになっているのでだらりと過ごせますが、基本的に常に他人が出入りし、また住み込みで暮らしている人もいるので家の中でもあまり気の抜けた格好も出来ません。私の下手なピアノも皆に聞かれているというわけです。お昼寝の邪魔をしてはた迷惑なことでしょう・・・(^^;

去年この国に初めてきた時は、空港から家へ向かうまでの町の様子にある種カルチャーショックを受けました。この国は貧しいのです。一見すればそれは分かります。町は、都市計画のかけらもないような感じです。高級住宅街を除けば、建築物は今にも壊れそうな家や長い間放って置かれているようなビルが多いです。町の真ん中を走る川を渡る橋も全体で3本しかなく、そのせいで交通渋滞がヒドイ。かつその橋の1本は100%日本のODAで作られた[Japon橋]だそう。この[国としての貧しさ]を目の当たりにしたのは、私が幼稚園時代に住んでいたフィリピン以来でした。私はアジアの国の[貧しさ]しか知らなかったので、中南米の国独特の様子を初めて感じました。米国がすぐ近くにあるというのが、アジア諸国と最も異なる部分かもしれません。崩れそうな建物の横に、ダンキンドーナツやウェンディーズがあったりするわけです。

[貧しい]国に共通して見られる現象ですが、ここでもやはり子供達が働いています。私が来るのが休み期間にあたるせいもありますが、10歳~15歳くらいの子達が、道端での車の窓磨き、停止中の車を狙った新聞や花売り、駐車場のガイド係、テニスのボールボーイ、ゴルフのキャディ・・をやってます。そういえばフィリピンでも交差点で止まっているとよくシロツメクサを編んだものを女の子が売りに来て車の窓をコンコン叩いていたことが思い出されます。それも、当時の自分と同い年くらいの子が。彼らが、自分の自由になるお小遣い稼ぎが主目的でやっているのでないだろうことは明白です。

こうゆう状況を目の当たりにして何か思わずにはいられないわけですが、1つ言えるのは彼らはとても逞しく生きていて、かつどこにも不幸さを感じないということです。経済が不安定でこれだけ貧富の差がある国なので、当然治安は悪いですが、それすら受け止めて人々はマイペースに生きています。クリスマスには家族が集まり、バカ騒ぎしつつ1年を盛大に祝います。私の家から見るテグシガルパの夜景は、全ての光が黄色で白い派手な光は1つも見当たりません。ぽつぽつとたくさんの黄色い光が灯った町が眼下に広がる光景は、沢山のキャンドルが点いているようで何とも言えず美しいです。昼間は強い日差しが照り付けて緑の葉や濃い赤や紫、オレンジの花がキラキラとしていて、まさしく常夏の国であることを感じさせます。そんな様子を見るのが私は好きです。何も無くても、そのままでとても綺麗だなと思えます。こうして外国に来る度に思います。幸せの価値基準ってなんだろうなぁと。

もうすぐ周りに殺風景な景色しかない家とオフィス街にある会社との往復の日々に戻りますが、この景色とここに暮らす人達のこと、いつもどこかで必ず覚えていたいと思ってます。何も意識しないと人はすぐ忘れますからね。それだけでもしかしたら何か違うかもしれません。
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by philosophia_nash | 2006-01-01 01:51 | Holiday


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