2004年 12月 01日
12月1日は、WORLD AIDS DAYです。 ついさっき、世界有数そしてカナダ一の研究所、Centre for Addiction and Mental Health(通称CAMH)からメールが届きました。その中に、以下のステートメントが。 FACT: Recent Health Canada statistics suggest that HIV/AIDS transmission rates are increasing among young heterosexuals in Canada. [Heterosexuals]ってわざわざ書いてあるあたり凄いですよね。それもこれも、AIDSがHomosexualsの人がなる病気だという認識が根強く残っているからなのでしょう。相変わらずHomosexualの男性の間でのHIV罹患率は高いそうですが、近年ではさらにHeterosexualな若者、特に女性の間で罹患率の高まっているそうです。先進国の中では、カナダとそれから日本のHIV陽性患者の増加が顕著だとか。もはや、Homosexualの病気という考えでいてはいけないのでしょう。 日本のHIV陽性患者の増加の要因としては、やはりMonogamy(一夫一婦制:この場合は、特定の交際相手とのみ関係を持つという意味で)の崩壊と現実と性教育のギャップがあるのかなと私は思います。他の先進諸国でもMonogamyがとっくに崩壊している国もありますが、そうゆうところでは性教育はしっかり現実についていっているように思います。行動面でオープン化が進む代わりに、性に関する話題や悩みも臆せずオープンに語れるので、バランスが取れます。 日本の場合も、行動をオープンにするならば、知識もオープンに語れるような環境を作らないと、このままでは水面下でHIVやその他の性感染症などがはびこるようになってしまうのではないかと危惧してます。日本の性教育の現場では「寝た子を起こすな」という言葉がよく使われ、なるべく余計なことは教えないそうです。教育を受けなければどこで正しい知識を習得するのか・・・メディアの語る情報が正しいとは限りません。 日本といえば(自他共に認める?)世界有数の風俗産業でも有名な国。さらに最近では、各国に輸出しているアニメの世界でも、(ときには現実離れした)性描写があったりして、外国の親達は日本アニメを好む子供たちには頭を痛めていることもあるんだとか。そろそろ日本も成熟した先進国の1つとして、性産業・性教育にメスを入れるべきではないかなーと私は思います。ついでに、将来仕事でこの方面のプロジェクトに関わるつもりです。ITを使った健康教育が目下の関心です。
by philosophia_nash
| 2004-12-01 05:41
| Health
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nashの無鉄砲な大学院留学@トロント&その後・・を綴る日記 (近況:無事帰国し、日本のシンクタンクで研究員として勤務中。専攻はPublic Health)*詳しくは本館へどうぞ by philosophia_nash カレンダー
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